ぶちぶち日記 -7ページ目

書くべきか、書かざるべきか

昨日、試写会に行ってきました。 韓国映画です。 韓流には全く興味がないのですが、チケット提供者も良かった!と言っていたので。。。


終盤、会場は鼻をすする音で満ちていました。 皆さん、感動していらっしゃるぅ~。 しかし、私は冷め切っていたのです。 アラ(と、私には見えてしまう)ばかりが気になってつっこみまくっていたのです。 


帰宅後ぐぐってみたら、お二人ほど疑義を呈する方がいらしたものの、見事に絶賛のオンパレード。 


どうしよう。 ホンネを書いたら、不快に感じる方が多かろう。。。 さぞかし敵ができるだろう。。。 ま、お客様は少ないのだけれど。 


だいたい、まだ試写の段階なので、へたすりゃ営業妨害になりかねないしなぁ。 それでも、言いたいことは、言いたいし。 うぅぅぅむ。


うーむ。

ターシャの庭

人生を謳歌している人。 裸足で大地を踏みしめる老女の写真をみて思いました。 広大な敷地を隈なく歩き、愛し、慈しむ姿。 フード付きのマントをかぶっての農作業の写真を見ると、いつの時代の写真だろうといぶかしく思ったりしますが、正真正銘現代の写真です。 なんだか、隔絶した世界のようですが、それが彼女が作りあげた世界なのです。 すごいなぁ。


収穫したリンゴを搾ってできた何リットルものアップルサイダー。 その濁った茶色の素朴なこと! 自ら縫い上げたドレスの装飾が、なんとさりげなく可愛らしいこと! かぼそい肩にかついだ天秤棒がなんとよく馴染んでいること! 90歳の体には、さぞかしキツい作業もあるでしょうに、おそらくターシャはどんな作業にも楽しみを見出しているのだろうと感じます。


理想の生き方を追って肩肘はっているわけではない、好きなように、自由に生きてきた結果がこの世界の在り様なのだと思うと、尊敬せずにはいられません。

クドリャフカの順番 / 米澤穂信

シリーズ物の3作目であることを知らずに借りてきてしまいました。 知らない「事件」に言及されていたりはしますが、問題なく楽しめました。


高校の文化祭での様々な出来事が、4人の人物の視点で次々に語られていくのがとても多面的でおもしろく読めました。 視点がころころ変わる小説は、感情移入しにくくてあまり得意ではないのですが、ここではとてもリズムが良く、それぞれの活躍に興味が持てます。


刷りすぎた文集を売るためになされる各自の努力。 偶然から始まった「わらしべ長者」展開のゆくえ。 漫研での出来事。 料理対決の経過。 いろいろな部でいつの間にかたわいのないものが盗まれる連続窃盗事件の顛末。 個性的な4人がそれぞれの見方で語るので、文化祭の数日間がとても重層的に見えてきました。 


もっとも、一部人物の話し言葉が妙に漫画っぽいように思えて、少々気になったりもしました。


若い時は、傲慢なまでの真っ直ぐさがあるけれど、反面脆く傷つきやすい自我を抱えて必死で生きる時期でもあることを思い出しました。 青春だなー!

新しい趣味

図書館の1階は児童書コーナーです。 数年前、「指輪物語」を借りる時に行ったことがあっただけでしたが、最近、そこに英語の絵本があることに気付きました。


自慢じゃないけど、私は英語が苦手です。 イントネーションとか、響きは好きなんですけどねぇ。。。 学生時代、付け焼刃で試験対策をしてただけだったツケが溜まりまくったというか。。。 そんな私ですが、さすがに幼児向けの文章なら、なんとかなるのではありますまいか! 


手にとってみたのはミッフィーの絵本。 わかる! わかるよママン!


というわけで、最近英語の絵本にハマり中です。 しかし、意味はまぁ解るものの、こなれた日本語にならないのです。 どこまで意訳してよいものか、迷うのです。 で、日本語版のでている英語の絵本か、英語版のでている日本の絵本を選んで、同時に借りたら良いのではと思いつきました。


結構、いろいろあるものですね。 今回は、加古里子(びっくり!「かこさとし」さんは、こういう字を書くんですね!)のだるまちゃんシリーズから1冊を借りてきました。 英語版を頭の中で文章にしてから、原作を読むと。。。 やっぱり、訳した文は、カタいなぁ。 でも、おもしろいですよ! いや、私ぐらいか?


ふと、思い出しました。 学生時代は、教科書とアンチョコと並べて勉強してたっけなぁ。 成長してないなぁ、私。

ググる / 津田大介

いかに自分が、限られた範囲の検索しかしていなかったかが、よっくわかりました。 


site: なんていう使い方は、全く知りませんでしたし、「どうよ」をキーワードに加えて企業の評判を調べるなんていうのに至っては、目からウロコです。 「こうすれば、より良い検索ができるよ」と提示されればなるほどと思いますが、自分で思いつくのがすごいのです。 


レシピを探すのに、材料名に「塩」をプラスして検索していましたが、「大さじ」のほうがもっといいですね。 「塩」だと、「薄塩仕立ての○○」なんていう商品紹介のページが結構ひっかかってきちゃうんです。 


知識としての検索の仕方(site:を使うことのような)は、一度知ってしまえば使えるようになりますが、どんなキーワードを使うかは、センスですね。 これからは、もう少しアタマを使って検索道を学んでみようと思ったのでした。

ホロー荘の殺人 / アガサ・クリスティー

手持ちのハヤカワ・ミステリ文庫版では、「ポアロ」。 NHKのドラマやアニメ(なんじゃこりゃ!)では「ポワロ」。「ポワロ」でググると、176,000件、「ポアロ」だと105,000件。 「ポワロ」の勝ち。


「五匹の子豚」に引き続いて掘り出してきたハヤカワ・ミステリ版ですが、日本で映画化された時のオビがついていました。 邦題「危険な女たち」、大竹しのぶ、藤真理子、池上季実子、和由布子の写真が表紙。 読後、どの女優がどの役だったのか、想像して楽しんでみました。 女優のイメージどおりの配役かな? アンカテル卿夫人役は、この4人ではなさそうな?


犯人当てより、登場人物の描写が秀逸な一冊でした。 アンカテル夫人が作中いわれるように魅力的な人物かどうかはさておいて、その個性は本当に楽しめます。 夫人を愛するヘンリー卿のかわいらしさといったら。 


書き分けられた人物たちの、それぞれの愛情の形が物語に密接に絡んでいるのも見事です。 ポアロのシリーズではありますが、今回の主役は5人の女性たちであると思います。 それぞれ現代に通じる背景と性格を持っており、ありそうにない物語でありながら、とても現実的な印象が残りました。

ライオンズ 6-4 マリーンズ

佐藤友亮復帰と黒木登板で人だらけのインボイス西武ドームへ。 球団の為には喜ばしいことながら、私はガラガラのドームが居心地良かったりするのです。 幸い、今日は前に座高の高い兄ちゃんも、前に乗り出すおばちゃんもおらず、ラクチンに観戦できました。


初回から、帆足がいきなり失点。 大事な試合で気張ってしまったか、マリーンズの応援で浮き足立ったか、リズムは悪いしコントロールは悪いし。 ちょいとウツになりました。 しかし、3点ビハインドの2回、なんとおかわり中村の満塁HR! レフトスタンドへぐんぐん伸びていく打球を見つめる幸せ! 

それなのに、次の瞬間にはHRを浴びてしまう帆足。 2アウトから宮越登板へ。 やさしげな顔をして、なかなかどうして肝っ玉が座っているところがお気に入り。 ウソのように相手打線が静まります。 しびれた~!


ところで、中村が守備で手を傷めました。 打撲で済んだようですが。 満塁弾⇒負傷退場。 デジャブ。 細川がついこの間とっても痛そうな目にあってたっけな。 選手諸君、満塁HRを打ったら気を付けるように!


栗山がひとつ好捕を見せてくれたし、細川が西岡を鮮やかに刺したし、カブちゃんべんちゃんのHRも見られたし、中継陣はきっちり仕事をしたし、豊田は三者三振だったし、幸せ~な一日でした。


試合前、守備練習にでてきた佐藤友亮に、スタンドから大拍手と大歓声。 みんな本当に待っていたんだなぁと実感しました。 本人の心にも沁みたことでしょう。 今日はタコでしたが、がんばれ!!

ほどからなんばん

深い緑色の唐辛子です。 1パック70円で買いました。 今年よく見かけるのですが、特徴も料理方法も何にも書いてなくて、遠巻きにしてました。 でも今年は、青唐辛子デビューを果たしたし、葉唐辛子までトライしてみたし。 新顔野菜は、たいてい包装にいろいろ印刷してあったり、販売店側がカードなど作ったりしていることが多いのですが。。。 興味を惹く作戦でしょうか。


「ほどから」だからほどほどに辛い? ぐぐってみると、実は劇辛な様子です。 鼻水まみれ、涙ながらの叫びがちらほら。 どうやら、しし唐のように炒めて食べるには、ツラいものがありそうです。 結局、普通の青唐辛子だと思ったほうが良いのかな? 


この間、合挽きのそぼろと、青唐辛子のみじん切りをご飯に混ぜたらおいしかったので、同じようにしてみようかな。 たくさん余るから、残りはこれまたみじん切りにして、醤油に漬けこんでおきましょう。 青唐辛子でやると、おいしいんです! 


つまるところ、新顔野菜って、試行錯誤するのが面白かったりもするんですよね。 

五匹の子豚 / アガサ・クリスティー

先日、NHKで放送されたのを観て、再読したくなりました。 以前蔵書を大量処分したのですが、古典は結構生き残っているのです。 奥付をみたら、出版されたのはなんと昭和。 きっと現在は改訳されたものが出ているんだろうなぁ。。。


しかし、本は古いが中身は普遍です。 夫殺害の罪で有罪判決を受けた後に亡くなった女性の娘が、大人になった16年後に無罪を主張する遺書を読み、ポアロに調査を依頼します。 当時の関係者ひとりひとりに話を聞くポアロ。 なんだかとっても聞き上手なのです。 当事者の数だけ異なる視点で語られていく事件の詳細。 初読は高校生の頃でした。 大人になっていろいろな経験した分、共感も理解も深く読めたように思います。 


真相として知られていたことが、ラストでがらりと趣を変える、その驚きもさることながら、全編特にラストで漂う悲哀。 ミステリとしても、ドラマとしても素晴らしい。 昔は、「若いね」といわれても文字どうり年齢が若いとしか受け取れなかったものですが、今は「青さ」「純粋さ」「傲慢さ」「真っ直ぐさ」など、いろいろな意味に受け取れます。 。。。というか、若い人を見て「若いなー」という感想を持つようになったからこそ味わえるようになったのだと思います。 歳を重ねるのも、いいもんです。 ちょっとは。


それにしても、BBC制作のドラマはよくできてます。 ディテールは結構変えてあるのに(母親が自殺でなく死刑になっていたり)原作の味は全く損なわれていません。 それに、デヴィッド・スーシェがはまっていることったら。 古いドラマの再放送だと思っていたのですが、2003年の作品でした。 今でも撮り続けてるんですね! この気の長さがイギリスらしい。 ぶらぼー!


翌日、「ホロー荘の殺人」も見てしまったので、これまた原作も読むつもりです。 古典ウィークになりそうだなぁ。

君を乗せる舟 / 宇江佐真理

髪結い伊三次捕物余話の6作目。 出版されるたびに思うのですが、本の中にシリーズの何作目なのか記してあったらいいのに。 いつも、ネットで調べています。


伊三次も人の子の親となりました。 生きるすべを探すだけで精一杯に見えた若者がこんなにしっかりしてくるなんて。 なにやらこちらが親になったような心地がします。 シリーズが始まった頃は、伊三次も不破も悩める人でした。 けれど、月日を重ねて人を見守り育てる器量を得、新しく登場する人々に物語が移ってきているのが少し寂しくもあります。


今回、不破の息子が社会デビュー。 奉行所の見習いとして奉公することになりました。 青くてイキが良くてまっすぐ。 その上、お文さんによれば将来いい男になること間違いなしなんだそう(笑) 親の世代が失った部分を彼が担って、また新しい物語が紡がれていくのですね。 楽しみです。