例外的に、途中経過 | ぶちぶち日記

例外的に、途中経過

4日間かけて、まだ四分の一ほど残っているとあるミステリがあります。 おもしろいんだかつまらないんだか、読んでいる本人がよくわからないという、妙な一冊です。 飛鳥部勝則の「誰のための綾織」。


物語世界自体が好みから外れていて、どうにも居心地が悪いのですが、ところどころに気を惹かれる表現があり、這うように読んできました。 つ、疲れる。 他の人たちは、どんな感想なんだろうと、読み終わっていないのにググっちゃいました。 


驚愕。


高校生の頃、熱愛読した三原順「はみだしっ子」のパクり疑惑(というか、既に絶版回収の処分が下されていました)に関する文章がぞろぞろ。 そういえば、「目には目を、歯には歯を」に言及したセリフを読んだとき、「はみだしっ子」で読んだのを思い出したのでした。 たしか、サーニンかマックスに仕返しをしているアンジーに、ジャックかグレアムが言っていたと思います。 言われてみれば、思い当たる表現がたくさんありますね。 「愛せないことの罪悪感」とか、「何の責めも負わされなかった」とか。 


「はみだしっ子語録」も持っていたし、トランプも買ったっけな。 その独特の世界が大好きだったのに、読んでいて気づかなかったとは、情けないこと。。。
著者も、ファンだったんでしょうか。 むーん。


挫折しようと思っていましたが、ラストがどんでんだという話もあるので、がんばって読破することにします。 三原ワールドを借りて表現しようとした物語がどこへ行き着くのか、見届けてたいとも思うので。