トラベリングパンツ / アン・ブラッシェアーズ | ぶちぶち日記

トラベリングパンツ / アン・ブラッシェアーズ

元気一杯の女の子4人が、誰にでもピッタリよく似合う魔法の「ジーンズ」(と呼んではいけないらしい)を郵送しあいながら過ごす夏休みのお話です。 生まれる前からの友達みたいな(母親同士が妊婦教室で知り合った)4人が、初めて離れてすごす長い夏休み。 素敵な思い出を作ることを誓い合い、それぞれが過ごすべき場所へと散っていくのです。。。


正直、ストーリーに目新しいものはありません。 友情、生と死、恋、勇気、家族に関するエピソードはだいたい想像がつく展開です。 けれど、なぜかおもしろい。 引き込まれて読みました。 誰しも、4人の誰かに自分を重ねたり、思い当たるエピソードがあったりするのではないでしょうか。 普遍的なことが、ストレートに訴えてくる魅力を感じました。


ティーンズ向けらしく、装丁がとてもきれいで可愛らしい。 その段落の主人公の顔がイラストで示されていたり、心をくすぐるちょっとした仕掛もほほえましく感じられました。 あと2作でているそうなので、全部読んでみよう! 映画「旅するジーンズと16歳の夏」の原作です。